土地購入は、人生で何度も経験するものではありません。
特に夫婦で土地を探すとき、「こんなにも目線が違うのか」と驚くことがあります。
ややクローズな空間に自宅を建てて、静かな空間でお酒をいただくのか、オープンな空間で機会があれば、近所の人と語らいながらいただくのが良いのか?
迷います・・・
この記事では、2022年に転職と引っ越しをきっかけに土地購入を検討した50代夫婦が、実際に土地探しをする中で気づいた男女の土地選びの優先順位の違いについて、体験談を交えてまとめました。
これから土地探しを始める方、夫婦で意見がなかなか一致せず悩んでいる方の参考になれば幸いです。
転職と引っ越しをきっかけに、土地購入を考え始めた
2022年前半に転職し、新しい土地へ引っ越しました。
引っ越し先は、3階建ての賃貸アパートです。見晴らしの良さを重視し、3階を選びました。
ところが、実際に住んでみると――とにかく暑い。
古めの建物だったためか断熱材が不十分なのか、最上階という条件も重なり、日中は信じられないほどの暑さになります。
妻のらき子さんからは
「もうクーラーでは太刀打ちできない」
という声も上がり、以前から話題に出ていた自宅建築を本格的に検討することにしました。
「来年の夏が来る前までに家を建てよう」
そう夫婦で決断し、土地探しが始まりました。
50代夫婦の土地探し|前提条件と広さの考え方
50代という年齢を考え、土地探しにはいくつかの前提条件を設けました。
- 高齢になっても住みやすいこと
- 市街化区域の中であること
夫婦2人で余裕をもって暮らすことを考えると、
- 平屋・30坪前後
- 3LDK
- 駐車場は最低2台、できれば3台
この条件を満たすには、庭を含めて80坪前後の土地がちょうど良い、
という結論に落ち着きました。
都会の方には贅沢に感じられる広さかもしれませんが、田舎では比較的一般的な感覚です。
長く住む家だからこそ、夫婦で忌憚のない意見を出し合いました。
夫(私)が土地選びで重視したポイント
自然が近いこと
自宅から少し散歩すれば、カマキリのような虫がいて、さらに足を延ばせば川がある。
海が近すぎると車が錆びるため、海は「近すぎない」くらいが理想だと考えていました。
静かな環境
極端に静かである必要はありませんが、人通りや車通りが多い場所は少し苦手です。
日当たりの良さ
日当たりは、人にも家にも良い影響を与えると感じています。
こうした価値観の背景には、菜根譚の言葉から影響を受けている部分もあります。
静かな環境とは、菜根譚の言葉からも後押しされている優先事項です
👉 前集087 雑念を払い、静かな環境で自分の心を観察する時間を持つ
妻(らき子さん)が土地購入で重視したポイント
一方で、妻の視点はまったく異なっていました。
虫が出ないこと
以前、自宅にムカデが出たことがあり、それが強烈なトラウマになっています。
虫が出ない環境は絶対条件で、隣家の樹木が鬱蒼としている土地もNG
人目が入りにくい
日中、自宅で過ごす時間が長いため、プライバシーを重視
日当たりはそれほど重要ではないとのことでした。
買い物が便利
日常生活を考えると、買い物がしやすい立地は外せない条件です。
同じ「土地購入」でも、ここまで優先順位が違うのかと驚きました。
土地購入で夫婦の意見が分かれた2つの候補地
なかなか2人の意見が一致する土地は見つかりませんでしたが、
最終的に2つの土地が候補に残りました。
候補地A:商店街に面した東西に長い土地
西側が道路に面した、東西に細長い土地です。

- 西側の視線を遮ればプライバシーを確保しやすい
- 商店街のため虫が少なそう
- 買い物が便利
一方で、南北は隣地に挟まれており、将来的に日当たりが悪くなるリスクがありました。
候補地B:住宅地にあるほぼ正方形の土地
東側が道路に面した、整形地です。

- 日当たりは長期的に問題なさそう
- 住宅地のため静かな環境
ただし、西側に2階建てアパートがあり、平屋の場合は周囲からの視線が気になる可能性がありました。
また、古いブロック塀の撤去費用が想定以上にかかりそうでした。
最終的にBの土地を選んだ理由
紆余曲折の末、最終的にはBの土地を選びました。
決め手になったのは、「どちらが正しいか」ではなく、
長く暮らす中で、どちらがストレスを感じにくいかという視点でした。
土地購入では、生活時間が長い側の感覚や、日々の小さな不満を軽視してはいけないと実感しました。
土地購入で学んだこと|男女で価値観はここまで違う
生活様式が異なれば、「土地」や「家」に対する優先事項がここまで違うのか――
50代になってから、改めてそのことを学びました。
人生はいくつになっても学ぶことが多いものです。
土地購入に目途が立ち、次はいよいよ建物です。
まだまだ、自宅建築への道は長く続きます。
長く続くからこそ、趣味のように楽しみながら取り組みたいです!
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元々男女の違いがあるとは思っていました。でも、これほど違うとは想像していませんでした。夫婦を数十年しているので、それなりに理解していると勘違いしていました。育った環境が類似しているとい説は該当しませんでした。仕事をしている日中は別の生活をしているし、寝ている間はコミュニケーションは取りませんし。
家作りを通じて、コミュニケーションをして、お互い一歩理解するというステップがとても良かったです。今回のセレクトはややオープンな空間を醸し出している土地になりました。近所の方と語らう機会(ときにはお酒を含めて)があれば嬉しいな、と思っています。

