淡泊な白身魚に、バターの居場所を見つけた日 ~ 大物狙いの一日が、静かな一皿になるまで ~

お酒 と 思索

2024年7月27日、早朝から釣りに出かけました。
この日のラインは PE3号。いつもより太めです。
釣り方は落とし込み。小さな期待ではなく、最初から大物狙いでした。

そして本当に――
立派なニベが釣れました

ニベは、正直なところ人気魚とは言えません
味が淡泊で、扱い方を間違えると印象に残りにくい魚でもあります。
だからこそ、「どう料理するか」で評価が大きく変わる魚だと思っています。

釣った魚をどう料理するか考える時間も、釣りの楽しみのひとつです。
👉 カンパチを、少し意外な味付けでいただいた記事はこちら

ポシェという答え

ニベを前にして、美味しい料理法はないものかと探していると、
三國シェフの料理本に目が止まりました。

そこには、タラのポシェ

同じ白身魚。
「これは合うのではないか」と直感しました。

ポシェ(pocher)とは、フランス語で
「茹でる」「煮る」といった意味を持ち、
水やブイヨン、ワインなどの液体の中で、ゆっくりと火を通す調理法です。

淡泊なニベにこそ
この“やさしい火入れ”が合う気がしました

ソースの材料

  • バター 50g
    (本では100gですが、健康を考えて半量に)
  • レモン汁 小さじ2
  • 玉ねぎ 1/2個(約120g)
    (本の分量より多め)
  • にんにく 2片
  • 醤油 小さじ3
  • ニベ 270g
  • ミニトマト 12個
  • 昆布
  • 塩・胡椒

調理の流れ

妻が仕事で夕方帰宅するため、
まずは下準備を早めに済ませます。

食材を並べました

① ソース作り

フライパンにバターを入れ、
ほんのり色づいてきたところで
みじん切りにした玉ねぎとにんにくを投入。

玉ねぎが透き通ってきたら、
レモン汁と醤油を加えて軽く混ぜ、いったん火を止めます。

バターの香りに、玉ねぎとにんにく。
この時点で、もう間違いない組み合わせです。

バターの香りと玉ねぎ、にんにくの相性は最高です

② ニベをポシェする

妻の帰宅後、仕上げに入ります。

別のフライパンにお湯を沸かし、昆布を入れ、
軽く塩・胡椒をしたニベをそっと沈めます。

再沸騰したら弱火に落とし、5分
丁寧にアクを取り、
ミニトマトを加えてさらに2分

私自身はニベの臭みは普通の白身魚程度の臭みと思っています
しかしながら、ニベの臭みを強調する釣り人が存在することは確かです
この下茹で作業がニベの臭みをほぼ完全に取り去ります

魚は崩れやすいので、優しく扱います

魚は崩れやすいので、
とにかく優しく扱います。

③ ソースを温める

最後に、先ほどのソースを静かに温め直します。

盛り付け、そして完成

ニベを丁寧に皿に盛り、
トマトを彩りを考えながら配置。

温めたソースをそっとかけ、
仕上げにほんの少しだけ塩・胡椒。

完成です。

食卓にて

ニベのふんわりとした香りに、
バター醤油のコクが自然に重なります。

最初に玉ねぎの甘みと旨み、
その後に、にんにくのほのかな余韻。

淡泊とされがちなニベが、
この料理法によって、驚くほど表情を持った一皿になりました。

やや辛口のフランス白ワインとともに、ゆっくり味わいます。

釣りで得た一匹が、
静かな満足に変わる瞬間

ご馳走さまでした。

三國シェフの料理にはこれまで何回か挑戦しました
👉 「豚肉ローストのレモンパセリクリームソース」
👉 「鶏もも肉の黒ビール煮込み」

「日本酒、純米酒、美味しいお酒」はこちら

釣りは「釣れた瞬間」がピークだと思われがちですが、私にとってはその先も本番です。
釣った魚をどう扱い、どう料理し、どう味わうか。そこに自分なりの工夫が加わることで、一匹の魚がただの獲物ではなく、暮らしの楽しみに変わっていきます。

淡泊な白身魚には白ワインが合います。さっぱり系の味を邪魔しないことが大切と感じています。料理がフレンチなので、フランス製のワインをセレクトしました。気持ちの問題もありそうですが、良いペアリングだったと思っています!

※お酒は20歳になってから。適量を守って楽しみましょう。

\ 最新情報をチェック /

PAGE TOP